プリンシパルが映画スターに!
「最初に自分が猫になった姿を見たときは、すごく驚きました(笑)」。
日本で1月24に公開され、初登場1位の大ヒットスタートを切った映画『キャッツ』で、主人公ヴィクトリア役を演じたフランチェスカ・ヘイワード。
「耳やしっぽはCGで後から加えられたので、完成作を見たときは“あ、自分ってこんな猫だったんだ”と新鮮な驚きがありました。違和感というか、見慣れるまで少し時間はかかりました(笑)。でも私は、これまでバレエで人間じゃない役もたくさんやっていますから。ニワトリに変身してしまった女性の役でチキンダンスみたいな踊りをしたこともあるし、金平糖の妖精なんていうのもやったことがあります(笑)」
世界中で話題を集める本作でヒロインを務めたフランチェスカは、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルを務めるバレエ界のスター。日本にもバレエ公演で何度か来日済み。
「初めて日本に来たのは18歳の誕生日直前で、私はすぐに東京に恋しちゃいました。でも楽しすぎてはじけちゃって。ロイヤルバレエ団は基本的にお給料制なんだけど、公演のときは滞在費を1日いくら、って渡されるんだけど、楽しくて買い物をしすぎて借金してしまって。当時使っていたブラックベリーをキラデコでキラキラにして帰国したのを今でも覚えています(笑)」
そんなバレエのトップダンサーである彼女が、今回は猫としてスクリーンの中で舞うだけでなく、美しい歌声も披露。劇中にも出演する人気歌手テイラー・スウィフトが原案・製作総指揮のアンドリュー・ロイド=ウェバーと共同制作した、映画『キャッツ』のための新曲〈ビューティフル・ゴースト〉は、フランチェスカの透き通った歌声がいつまでも心に響く美しいナンバーとなっている。
「実はバレエ学校時代にも歌のレッスンがあったのですが、私は人前で歌うのが嫌いで、なるべく合唱をしていて、たまに独唱をまかされたときは嫌々歌っていました(笑)。今回は3カ月ものリハーサル期間があり、すばらしい先生についてボーカルレッスンを受けることができました。私はバレエダンサーとして全身の筋肉を知り尽くし、どこをどう使うかということを子供のころからやってきたけれど、声帯も筋肉なんだということを今回初めて実感したんです。力強い声が出るように声帯を鍛えて、のどが開くようになるレッスンをし、少しづつ自信をつけていきました。でもこの映画では、出演者全員がいろいろなことにチャレンジしていました。私は普段ダンサーで、今回は歌にも挑戦しなければならなかったけど、逆に歌手がダンスを踊らなければならなかったり、シリアスなお芝居で知られる俳優たちがコミカルな芝居をしたり、歌ったり踊ったり。だから、みんなが挑戦者として同じ目線、同じ気持ちで一つになることができたんだと思います」
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映画『キャッツ』主演のバレエ界トップダンサー「最初に自分のネコ姿を見たときは…」(TOKYO HEADLINE WEB) - Yahoo!ニュース
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