2014年ブラジル・ワールドカップで日本代表の指揮を執ったザック氏。過去にはユベントスやインテルなどセリエAのビッグクラブを歴任し、1998年から率いたミランでは就任1年目にしてスクデットを獲得した経験を持つ。
そんなザック氏が、近年、低迷が続くミランについて自身の考えを明かした。ミランでは先日、クラブのOBでチーフ・フットボールオフィサーを務めていたズボニミール・ボバン氏が解任。ザック氏はボバン氏とともに技術部門を担ってきたテクニカルディレクターのパオロ・マルディーニ氏の残留を願った。
「ミランのために残るかどうかは彼の決断次第だと思う。しかし確かなことがある。現在のミランはチームづくりの途上にある。種をまかなければ収穫はできない。パオロ・マルディーニは現段階において、ミランにとってあまりにも重要だ。彼はクラブの歴史を知り、その魂を受け継いでいる。どのようにすれば結果に到達できるのかを知っている」
■ミランに不可欠なマルディーニ氏の存在
ザック氏は、マルディーニ氏を絶賛。過去に自身がもしイタリア代表指揮官に就任できていれば、彼を最初に招集したことを明かした。
「カリスマ性があり、賢く、良識もある。常にバランスを保つことができる優れた能力を持つ。短期的もしくは中期的な計画でミランをかつてのような偉大なクラブとして復活させたいのであれば、彼は不可欠な存在だ。ミランで彼や(アレッサンドロ・)コスタクルタや(デメトリオ・)アルベルティーニのような人物に出会えたことは、私にとって幸運だったよ。もし私がイタリア代表監督になっていたとしたら、誰よりも先にパオロを呼んだだろうね」
最後にザック氏は、マルディーニ親子の新型コロナウイルス感染が発表されたことに言及。「連絡はとっていない。この時期に彼の邪魔をしたくはない。しかし彼も息子(ダニエル)も元気なようで嬉しい。王者である以前に人間としての彼が大好きなんだ」と語った。
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