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Tuesday, March 10, 2020

「処理水は海に放出するしかない」最初に公言した閣僚・原田前環境相が考える、国と政治の責任(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース

福島第一原発で、炉心冷却などのために生まれる高濃度の放射性物質を含んだ「汚染水」に、浄化処理を施した「処理水」。議論が進むその処分方法を巡り昨年、ある閣僚が社会に大きな一石を投じる発言をした。【BuzzFeed Japan / 瀬谷健介】

「思い切って、海洋放出する」「それしか方法がないというのが私の印象だ」

原田義昭・前環境相(自民、衆院福岡5区)が2019年9月10日、環境相を退任する時の会見で語った言葉だ。以前からくすぶっていた処理水問題に対する関心を集めたと同時に、漁業関係者をはじめとする地元の反発も招いた。

それから半年。経済産業省の有識者会議が「海か大気への放出が現実的」とする報告書をまとめ、事態は発言通りに進みつつある。

BuzzFeed Newsは原田氏にインタビューし、発言の背後にあった思いと、処理水問題における、国と政治家の責任のあり方について尋ねた。

「このタイミングしかない」と考えたわけ

原田氏は2018年10月、環境相兼原子力防災担当相として入閣した。すぐに福島県知事や地元関係者らにあいさつに出向き、福島第一原発を視察した。

「環境相に就任した直後に現場のタンクを見て、どうするんだと思った」

原発敷地内を埋め尽くすように林立するタンク群を見て、原田氏は衝撃を受けた。

「在任中、これをどうするべきかというのが、常に頭にあった」

タンクに詰まっているのは、「処理水」と呼ばれる廃液だ。

東京電力・福島第一原発では、原子炉1~3号機内に残る、事故により溶けて固まった核燃料(燃料デブリ)を冷やすため、常に水をかけている。この冷却用水や、原子炉建屋地下にあるすき間などに流れ込んだ地下水が様々な放射性物質と混ざり合い、人体に極めて危険な「汚染水」となる。

東京電力は2013年から、汚染水を「多核種除去設備(ALPS)」などの浄化設備に通し、多くの放射性物質を取り除く処理をしている。そのプロセスを経たものが「処理水」と呼ばれる。東電は、処理水をすべてタンクに貯めて保管してきた。

タンク群を前に、原田氏は「これをどうするのか」と案内役の東電社員に尋ねた。

東電社員は「今後の見通しは立っていません。政府に決めていただくことになります」と答えた。

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