新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行が懸念される冬を前に、インフルエンザワクチンの接種が1日から始まった。厚生労働省は65歳以上の高齢者への優先接種を促しているが、岐阜県内には接種費用の助成を拡充する自治体もあり、例年より希望者が増えるとみられている。県感染症対策推進課は「基本的に去年と同じ供給量が順次届く。足りなくなるという風評が一番怖い」と冷静な行動を呼び掛けている。 県医師会によると、県内のインフルエンザの流行期は例年12月下旬~翌年3月上旬で、1月下旬にピークを迎える。ワクチンは接種後2~4週間程度で効果が表れ、年内に接種すればピークに間に合う計算だ。 常務理事で感染症担当の磯貝光治医師(53)は「重症化リスクの高い高齢者らが確実に接種できるよう協力いただきたい。高齢者が最優先だが、妊婦や子どもに加え、それ以外の人も、医師と相談の上で接種できる」と強調する。 今季は感染症への関心の高まりから需要が増えている。高齢者を中心に診ている小笠原内科・岐阜在宅ケアクリニック(岐阜市)には、例年の2倍程度の問い合わせが寄せられている。小笠原文雄院長(72)は「今まで接種していなかった人からも問い合わせがあり、関心は高い」とみるが、ワクチンの卸売業者3社のうち1社から「昨年と同量を確保できないかもしれない」と連絡があったという。「在宅とかかりつけ患者の分は確保したいが、外来接種の人が増えるとどうなるか」と気をもむ。 接種予約をホームページで受け付けるあわのこどもクリニック(同市)では、1日午前0時の受け付け開始から4時間内に今季の枠800人分が全て埋まった。面家健太郎院長(45)は「電話が朝から鳴りっぱなしで、早めに打っておきたい人が多い。手洗いの徹底やマスク着用の効果で、インフルエンザは例年ほど流行しないのではないか」と話している。
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