ドリルは、「課題と出題」「解答例と分析」という2章から構成されており、総ページ数は124ページ。課題の作成には「タッチ」「うる星やつら」「チコちゃんに叱られる」などの作品に携わるアニメーション作家・遊佐かずしげ氏が協力しているほか、A-1 Pictures、グラフィニカ、サンライズ、手塚プロダクションといった日本を代表するアニメ制作会社も監修協力を行っています。
ドリルの特徴は、“観察して自ら法則を解き明かしどのような動きでも描くことができるようになるための基礎を学ぶこと”を目的としている点で、アニメーターを目指す人はもちろんのこと、若手アニメーターの育成にも役立たせることができそうです。
アニメーターの課題集 –動きの法則を理解するための第一歩–発刊に向けて
日本では、年間10万分以上のアニメが作られています。(2019年時点)
近年にはCGでキャラクターを描くアニメも増えてきましたが、多くの作品は手描きの作画によって支えられています。アニメーターの仕事は作品に応じて、求められる内容に合わせて、様々な絵柄で様々な構図・動きを描く仕事です。いわば、動きのプロフェッショナルであり、大変重要な職種です。
本書はアニメーターを目指している方、また、若手のアニメーターの方が、課題を通じて、観察して自ら法則を解き明かし、どのような動きでも描くことができるようになるための基礎を学ぶことを目的として、日本動画協会が、アニメーション作家の遊佐かずしげ氏にご協力いただいて作成いたしました。
本書は、前半を【課題説明と出題】、後半を【解答例と分析】に分けています。
アニメーターの方が、ご自身の訓練として取り組む場合には、まずは前半の【課題説明と出題】の解答を用意したうえで、後半の【解答例と分析】を参考として見ることで学習できるようになっています。
また、アニメ制作会社・教育機関などでのアニメーター育成においては、育成対象者に、前半【課題説明と出題】に取組んでもらい、後半の【解答例と分析】を参考に指導担当の方が解説されるなど、各々の特色・方針に合わせてご活用ください。
絵や動きを学ぶ方法は多々ありますが、本書が今後のアニメーション業界を支える人材にとっての一助となれば幸いです。
一般社団法人日本動画協会 人材育成委員会
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