【ロマンスカークイズ 4】新車両3100形のために線路改良を要した場所は?
・(A) 踏切のうち危険な数カ所を閉鎖した。 ・(B) 車窓から丹沢山系が見えるように雑木を伐採した ・(C) 信号機の位置をすべて調整し直した 正解は(C)の「信号機の位置を全て調整し直した」です。 3000形によってロマンスカーの人気は高まり、箱根ロープウェイの完成で箱根エリアの観光客も増え続けました。 そこで1963年、3000形の増備車として「3100形」が誕生します。しかし増備車なのに、まったく同じ車両にはしませんでした。「運転席を2階」に上げて、ロマンスカーの大きな特徴である「展望座席」を設置しました。1961年に誕生した名鉄パノラマカーに次ぐ展望電車でしたが、もちろん大人気となりました。 しかし、この電車を運行するには懸念もありました。通勤電車の運転席の位置に比べると、軽量低重心の3000形は「運転席が低く」、3100形は「逆に高く」なります。上中下、車両によってそれぞれ高さの違う運転席から、線路の脇に設置する信号機を正しく認識できるのかどうか。 そこで小田急は「全ての信号機の位置、向きを調整」しました。想像しただけで大変そうです。 ちなみに、(A)の踏切衝突の安全性については、先頭部に強力なダンパーを設置し、前面のウィンドウも安全で大きなガラスを「開発」して対応しました。また、(B)の景観のための雑木伐採も、肥薩おれんじ鉄道など近年の観光列車を走らせる鉄道会社で取り組まれています。
【ロマンスカークイズ 5】デザイン一新、「7000形」が日本で最初に採用した技術は?
・(A) 回転式リクライニングシートの自動転換装置 ・(B) タンク式トイレ ・(C) ミュージックホーン(補助警笛) 正解は(A)の回転式リクライニングシートの自動転換装置です。 7000形は1980年に登場。老朽化した3000形を交代させるために登場しました。3100形のデザインを洗練し、突起物のないシャープな展望車になりました。 その美しさは現在も色あせません。座席にリクライニングシートを採用し、乗り心地も大きく向上しました。この座席はくるりと回転して向かい合わせもできます。当時の鉄道車両としては上級のサービスでした。7000形はさらに「終着駅で自動的に座席の向きを回転して方向をそろえる機構」も追加しました。ハイテクです。 (B)のタンク式トイレは3100形で採用されていました。(C)のミュージックホーンはご存じロマンスカー名物。3000形から採用され、30000形を除くすべてのロマンスカーで採用されています。 (続く) ロマンスカーまめ知識、まだまだ続きます! 次回は10000形から近代ロマンスカー、そしてロマンスカーミュージアムのツウな見どころをお届けします。お楽しみに。 (杉山淳一/乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。日本鉄道全路線の完乗率は100%)
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