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Thursday, May 20, 2021

拡大するインドで確認の変異ウイルス 墨田区 独自検査の体制|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

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新型コロナの変異ウイルスの感染が全国で広がる中、東京・墨田区では、インドで広がる変異ウイルスについても新たに検査する体制を設け、備えることにしています。

東京・墨田区では、先月から区に誘致した民間の検査会社と区のPCR検査室で、イギリスで最初に見つかり日本でも広がっている「N501Y」と呼ばれる変異があるウイルスかどうか、独自に検査しています。
インドで広がる変異ウイルスについても、厚生労働省の専門家会合では、イギリスで最初に見つかった変異ウイルスより、さらに感染力が強い可能性も示唆され、監視体制を強化する必要があると指摘されています。
こうした中、墨田区ではインドで確認された変異ウイルスについて検査を行うことになり、すでに民間の検査会社で検査が始まりました。
区の検査室でも検体が届きしだい始める方針で、20日は、18日に区に届いた「L452R」と呼ばれる変異があるかどうか調べるための試薬を担当者らが確認していました。
区で独自に検査を行うことで、国や都に検体を送って調べるのよりも早く、インドで確認された変異ウイルスの広がりを把握し、対策につなげたいとしています。
墨田区保健所の西塚至所長は「インドで確認された変異ウイルスについては、これまでと同じ対策では収束できない恐怖すら感じている。区内にどのくらい流入し、どの程度、脅威があるのか、調べたい」と話しています。

インドで広がる変異ウイルスについて、感染症に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「どんな特徴のあるウイルスなのか細かい点は分かっていない。ただ感染力が強いことは分かってきている。“イギリス株”よりもさらに感染力が強い。1.5倍くらい強いと言われている。感染力が強いと言われた“イギリス株”よりも、さらに感染力が強いのであれば十分注意しなければいけない」と指摘しています。
松本教授がこのように指摘する背景には、第4波で変異ウイルスの拡大を防げなかった思いがあるといいます。
「“イギリス株”の対応は日本は明らかに失敗した。短期間に日本全国に広がり、それにより第4波の感染拡大の影響を受けている。同じような対応を継続したら“インド株”が第5波の感染拡大につながりかねないと思う。今のうちに失敗した経験を反省したうえで、“インド株”については早めに検査体制を整えてほしい」と話しています。
そのうえで「“インド株”はどこまで広がっているか正確には分からないが、おそらく極端には広がっていないということであれば、早めに検査体制を整え、見つけ出すことは重要なこと。封じ込める策が有効なので、今のタイミングを逃してはいけない。国がリーダーシップをとって国全体で進めていかないといけない」と話していました。

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