学ぶ機会を十分に得られなかった人を対象にした栃木県内で初めての本格的な夜間中学の授業が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、およそ1か月遅れで3日から始まりました。
授業が始まったのは、ボランティアグループ、「とちぎに夜間中学をつくり育てる会」が栃木県内で運営する自主夜間中学です。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、先月上旬の予定だった授業の開始がおよそ1か月遅れ、3日、グループが借りた宇都宮市の施設を会場に、初めての授業が行われました。
会場には、10歳未満から80代までの外国籍や日本人の新入生、およそ40人が集まり、最初に川村滋校長が「記念すべきスタートの日です。何でも相談して楽しい学びをしてほしい」と述べました。
続いて、個別指導形式の授業が始まり、新入生たちは担当教員に進め方を相談し、英語などの指導を受けていました。
日系ペルー人の新入生、マツダフェリックスさん(65)は「病院などで何を話しているかわからないので、日本語の勉強を頑張ります。日本語の新聞も読みたいです」と話していました。
運営グループの代表を務める宇都宮大学の田巻松雄教授は「開講できてほっとしている。誰ひとり取り残さず、それぞれの学びや意欲を大切にする自主夜間中学にしたい」と話していました。
この夜間中学は、宇都宮市と小山市の2か所で毎月、数回程度、授業を行うということです。
からの記事と詳細 ( 初の夜間中学で授業開始 感染拡大の影響で1か月遅れる 栃木|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB )
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