
---------- 「心の専門家」植西聰先生。著書は累計500万部──大ベストセラー『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』や『平常心のコツ』など、数々の本で読者の人生を応援しています。 日々の暮らしで、人間関係がよくなるかどうかは「ものの言い方」「口に出す言葉」にかかっていると言えます。 こういう話し方でよかったかな? 相手との距離が縮まらない。自分が話すと何かうまくいかない……、ああ疲れる……。 社会に出たら誰にも聞けない、相手をイラっとさせるものの言い方と、味方にさせる言い方の違い。 仕事先や家族・友人など、自分も相手も幸せになる言葉の使い方を事例豊富に教えてもらえる『人間関係で「疲れない心」に変わる言いかえのコツ』から、毎日、シチュエーション別に言いかえのコツを紹介します。 ---------- 【写真】頼み事は「人を動かす」 話し方のテクニックで相手をやる気にする
「ノー」を伝えるなら対案を出す
人生には限りがありますが、人の要求には限りがありません。 ですから、イエスよりもノーを多くすることが、幸福に生きるコツになります。 たとえ親しい相手でも、イエスを連発してしまうと関係は徐々に泥沼化していくもの。 ましてビジネスでは、要求の内容や条件をよく聞き出し、慎重にイエスを言うのが賢明です。 「できる」からといって、「引き受けるべきだ」と考える必要はないのです。 といっても、ノーは人間関係の劇薬。 断る時はきちんと理由を伝え、できれば対案を示しましょう。 イエスかノーかは状況次第で変わります。 ちょっとした対案から、うれしい合意に達することも多いのです。
誘いに応じかねる時に
---------- ×申し訳ない。ダメなんだ と謝ってから断る 〇ありがとう。でもダメなんだ と礼を言ってから断る 最初に謝るよりも最初に感謝する ---------- 誘いを断る時、「ごめん。その日は都合が悪くてダメなんだ」「申し訳ありません。当日は別件がありまして」という言い方をする人がいます。 もちろん「ごめん」「申し訳ない」と最初に謝るのは、悪いことではありません。 しかし、「最初に謝る」よりも、「最初に感謝する」ほうが印象はよくなるのではないでしょうか。 「誘ってくれてうれしい。でも、その日は都合が悪くて行けないの。ごめんね」 「お誘いありがとうございます。ただ、当日は別件がありまして。申し訳ありません」などと、最初に感謝を述べてから、断る理由を説明して、謝るのです。 英語に、「サンクス・バット」という話法があります。 「サンクス」(ありがとう)は、お礼の言葉です。 それに続けて、「バット」(でも)という言葉で、断るのです。 この言い方は、顧客から問い合わせを受けた時にも応用できます。 たとえば、「この件について、どうなっているか、そちらでわかりますか」と問い合わせを受け、あいにく、それに答えることができない場合などです。 そのような状況においても、「すみません。こちらでは、わかりかねます」と、最初に謝るよりも、「お問い合わせ、ありがとうございます。残念ながら、こちらではお答えできる資料がございません。申し訳ありません」と、「サンクス・バット」話法を応用するほうが、相手の印象はよりよくなると思います。
植西 聰(著述家)
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