料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。
今回は、短時間であっという間につくれる「カレー」のレシピを紹介します。
カレーフレークなら時短! さっと溶けて具材となじみやすい
忙しいときや、おなかがペコペコで「今すぐカレーが食べたい〜!」というとき、溶かして煮込むだけのカレールウはありがたい存在ですよね。
でも溶けにくかったり、煮込み時間が長かったり。1〜2かけ余らせてしまうと、使い道がわからなかったりしませんか? ひとり暮らしだと、半量でつくっても何食もカレーが続いてしまうということも。
私はいつもカレールウとカレーパウダーの中間的存在のフレークタイプのカレールウを使っています。
さっと溶けて、具材とのなじみも良く、量の調節も簡単。コトコト煮込む必要がないから、フライパンひとつであっという間にできてしまいますよ。
自分の好みでアレンジがしやすく、スープカレーにしたいけれど少しだけとろみをつけたいというときにも便利です。
なすのココナッツカレー
今回は、なすと玉ねぎのシンプルな野菜カレーをつくりました。野菜だけでも食べ応えがあり、なにより短時間でできるのがうれしい!
カレーフレークはココナッツミルクにも合わせやすいので、いつものカレーはもちろん、ココナッツカレーにするもおすすめです。
<材料(3皿分)>
・なす(乱切り)…2本
・玉ねぎ(みじん切り)…1/2個
・クミンシード(あれば)…大さじ1
・しょうが(すりおろす)…1片
・にんにく(すりおろす)…1片
・カレーフレーク…大さじ3
・ココナッツミルク…250ml
・ナンプラー…大さじ1
・油…適量
・ごはん…適量
・パクチー(好みで)…適量
<つくり方>
1. フライパンに多めの油をひき、乱切りにしたなすを入れる。焼き色がついたら、一度取り出しておく。
2. 同じフライパンに油を足し、クミンシードを入れたら火をつけ、香りが出てきたらみじん切りにした玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。
3. すりおろしたにんにくとしょうがを加えてさらに炒めたら、カレーフレークを加えて全体をなじませ、ココナッツミルクを加える。
4. ココナッツミルクが煮立ったら、ナンプラーと炒めたなすを加えて3分ほど煮る。
<ポイント>
なすは多めの油でじっくり揚げ焼きのようにすると、とてもおいしくなります。
ココナツミルクを加えたら強火にすると分離してしまうので、弱めの中火で煮てください。
そして、このフライドオニオンを見つけたらぜひ買ってみて。ライスに振りかけるとクリスピーな食感がアクセントになってさらに美味しくなりますよ。
今回はクミンシードを使って、プチプチした食感と香りを楽しめるようにしましたが、なくても大丈夫です。代わりにガラムマサラやキャラウェイなど他のスパイスパウダーを組み合わせるのもいいですね。お好みでパクチーを添えても。
パウダーではなくシードタイプを使う場合は、油が冷たい状態から弱火で熱し、しっかり香りを出してくださいね。
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