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Tuesday, January 21, 2020

レーダー波を検知しても通信を止めない、巧みなルーターの仕組みを知ろう - 日経 xTECH Active

 企業でTCP/IPのネットワークを構築する上で欠かせない機器がルーターである。最近になって基本機能とは異なる独自の「便利機能」を提供して差別化を図る企業向けのルーターが増えている。その中から今回紹介するのは「DFS障害回避」だ。レーダー波を検出した際の通信断を回避する。無線LANアクセスポイント機能を持つブロードバンドルーター向けの機能である。

5GHz帯はレーダー波が優先

 無線LANで利用する電波には、大きく2.4GHz帯と5GHz帯の2種類がある。このうち2.4GHz帯は無線LANの最初の規格から使われている。電波が遠くまで届きやすく使いやすいというメリットがあるが、Bluetoothや電子レンジなどと電波が干渉し、通信速度が遅くなることがよくある。

 そこで最近は比較的空いていてより高速な通信が可能な5GHz帯を使うケースが増えている。だが、5GHz帯に何も問題がないわけではない。気象レーダーや空港のレーダーが5GHz帯を使っているのだ。

 公的インフラとして使っているレーダー波に一般の無線LANの電波が影響を与えたら一大事である。そこでレーダー波を邪魔しないような規定が設けられている。それがDFS(Dynamic Frequency Selection)だ。

 DFSではアクセスポイントが最初に使用するチャネルにおいて、レーダー波を検知しないかどうかを一定期間(60秒)以上調べてから利用するように規定している。さらに無線LANの利用中はレーダー波を常に監視し、検知した場合には即座にそのチャネルの利用を停止しなければならない。

アクセスポイント機能を持つブロードバンドルーター(無線LANルーター)はレーダー波との干渉を避けるDFSという機能を備えている

[画像のクリックで拡大表示]

 アクセスポイントは利用を停止すると同時に、代わりのチャネルを探す。だが、この際も最初と同じようにレーダー波を検知しないことを60秒以上確認してからでないと使えない。このため、無線LANを利用できない時間が最低でも60秒生じてしまう。工場や病院といった通信できない時間があると困る環境では問題となる。

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