大容量化と同時に価格の低下が進み、現在では100GB超えの製品も気軽に購入できる存在になったSDカード。そんなSDカードだが、黎明期からついて回る問題がある。ズバリ“偽物カード”の存在だ。
通販サイトなどでは、かなり以前から有名ブランド品に見た目を似せたコピー品が出回っており、悪質な物はそもそも使用できなかったり、速度や容量がでたらめなものなどが存在する。
偽物だと気付ければ返品することもできるが、見た目が模倣されているために気付かず使い続けてしまうと、ここぞと言うときに壊れたり、メーカーサポートを受けられなくなったりしてしまい大変な目にあいかねない。
偽造品は大抵不自然なくらい安いので、ある程度の目利きなら“この値段は怪しい”という見方ができるものの、単純に正規品の特価販売や値下がりのタイミングである可能性もあり、これをやすやす見逃したくはない。
もちろん模倣されたメーカー側も放置しているわけではないが、流通するすべてのニセモノを把握するにはいたっていないのが現状だ。
今回はSamsungのSDカードを例に、本物のSDカードと“ニセモノSDカード”の見分け方を見てみよう。真贋を見分けるチェックポイントは、①パッケージ、②カード本体の刻印、③実際の転送速度、④実際の記録可能容量の4つだ。
実はフリーソフトで見分けられる容量の偽装、購入したらまずチェック
ここまでのテストで偽物がまっとうな作りをしていないことは確か(当たり前だが)。当然ながら、偽物のmicroSDカードによくある「容量偽装」も行なわれているのではないかという疑問が出てくる。
そこで、SDカードやUSBメモリなどのストレージにデータを書き込み、そのデータが正しく読み込めるかテストするソフト「H2testw」で検証を行なった。結果は、容量全体に書き込まれたデータのうち、正しく読み込めたのは、わずか29.4GBのみ。容量偽造が行なわれているのは間違いない。
この容量偽装がやっかいなのは、今回のケースの場合、PCで使用している限りは29.4GB分は使えてしまうこと。今回は事前に回避できていたものの、もし、Nintendo Switchやデジカメで認識できてしまっていたら、さらに面倒なことになりかねない。実際、この容量までならファイルをコピーしても問題は起こらない。たとえば、動画ファイルを保存しても問題なく再生できてしまう。
さらに、256GBまでは書き込み処理そのものはできてしまう。29.4GB以上に書き込まれたファイルは読み出せないが、とりあえずバックアップするつもりでデータを書き込むと、読み出そうとするまでその問題に気付かないのが怖いところだ。
さらに、Nintendo Switchやデジカメでは正しく動作しない偽物でも、スマートフォンでは認識することが多い。筆者が手持ちのASUSTeK ZenFone 3、HUAWEI nova 3で試してみたが、問題なく認識して、書き込みもできてしまった。スマートフォンの場合、29.4GBしか使えないことに気付くまで時間がかかることは多いはずだ。
早い段階で偽物と分かればよいが、初期不良などによる返品可能な期間を過ぎてから気付いた場合はどうにもならない。また、フリマサイトでノークレームノーリターンを条件に購入した場合、泣き寝入りになってしまうことも考えられる。
偽物を判別するには刻印を見ろ!メーカーが真贋チェックできるソフトを用意している場合も
その偽物を確実に判別する方法を紹介しよう。まずチェックしたいのは、製品本体の裏面だ。正規品はMB-Mxxxxxという型番に加え、㋹マークが記載されている。一方の偽物は型番の記載がなく、㋹マークも存在しない。書かれている文字の向きも内容も異なる。
Samsungでは同社カードの真偽を判定するWindows向けのユーティリティ「Samsung Card-UFD Authentication Utility」を無償で公開している。使い方は簡単でmicroSDカードのドライブを指定するだけ。
正規品であれば、「Genuine Samsung Product」と正規品であること示すメッセージが表示、偽物は「Either not a Genuine Samsung product or cannot authenticate product's software」と正規品ではないとメッセージが出る。
先程の㋹マークは、このツールへの対応を示しているマークだ。ただし、正規品でも古い製品には㋹マークがなく、ユーティリティに対応していないものもある。㋹マークがないだけで、現在の製品とそのほかの見た目は同じ。文字の配列やパッケージ、実際の性能で偽物と判別してほしい。
なお、市場では「並行輸入品」という国内正規品ではないメーカー純正品も流通している。海外版などを独自に輸入して販売しているケースがこれに該当するが、製品そのものがメーカー純正品あれば、性能面の問題はないだろう。
しかし、ITGマーケティングが販売する日本国内版とは異なり、日本での正規サポートは受けられない。故障などのトラブルが発生した場合の対処が難しいという点は覚えておきたい。
このほか、国内版のmicroSDカードを使う上での保証で知っておきたいことがある。EVO Plusは10年保証となっているが、連続して書き込みが行なわれるデバイスで使用した場合は適用されない。具体的には、セキュリティカメラ、監視システム、ドライブレコーダー、ネットワークカメラなど常に書き込みが行なわれるデバイスが該当する。PCやスマートフォン、ゲーム機など頻繁に書き込みが発生しないデバイスでの使用を想定した製品ということだ。
そのため、Samsungでは連続した書き込みを行なうデバイス向けの高耐久microSDカード「PRO Endurance」を用意している。32GB版で2年間、64GB版で3年間、128GB版で5年間の保証となる。使用するデバイスにマッチしたmicroSDカードを選ぶようにしたい。
EVO PlusでもPRO Enduranceでも現行製品であればユーティリティで偽物かすぐに判定できる。今後、もしパッケージも製品本体も正規品とまったく同じ見た目の偽物が登場しても、このユーティリティがあれば、真偽を確かめるのは簡単だ。
偽物を掴まされないためには、価格だけで判断せず、ITGマーケティングのシールが貼られた国内正規品であることを確認して購入するのが一番だ。悲しいことだが、“偽物は身近にある”ということを忘れないにようにしてほしい。これはSamsungに限らず、多くの有名メーカーの製品でも同じだ。
と、今回の記事では真贋を判別するポイントを紹介したが、安心な製品を選ぶ際の手助けになれば幸いだ。microSDカードを購入する際には是非参考にしてもらいたい。
[制作協力:Samsung]
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June 28, 2020 at 10:00PM
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