覚醒剤の使用経験がある30歳未満の受刑者のうち、最初に乱用した薬物が大麻だった割合が4割を占めることが、24日公表の「2020年版犯罪白書」で分かった。大麻が若者の薬物依存の「ゲートウエー(入り口)ドラッグ」となっている実態が改めて浮かび上がった。
覚醒剤を使用したなどとして17年7~11月に刑事施設に入った男女約700人を対象に最初に乱用した薬物を調べた。30歳未満では大麻が42.6%で最も多く、覚醒剤が37.0%、シンナーなどの有機溶剤が33.3%と続いた。
30代、40代になると有機溶剤を最初に乱用した人が多く、30代では45.2%、40代では64.8%を占めた。さらに上の年代では覚醒剤が最も多くなり、50~64歳では50.0%、65歳以上では93.3%だった。何らかの薬物乱用を始めた時期は全体の平均で18.7歳だった。
19年の大麻取締法違反の摘発者数は4570人で6年連続で増加し、統計がある1971年以降で最多だった。年代別では20代が1950人で最も多く、30代1068人、20歳未満609人と続き若年層が目立つ。捜査関係者は「大麻はSNS(交流サイト)などを通じて他の薬物よりも入手しやすく、若者の間で抵抗感が薄まっている」と指摘する。
19年の覚醒剤取締法違反での摘発者数は8730人で、1975年以来44年ぶりに1万人を下回った。しかし警察当局は、若者を中心に大麻の乱用者が増えればより強い刺激を求めて覚醒剤などに移行する可能性もあるとみて警戒している。
薬物を入手するため、窃盗や強盗などの犯罪に及んだ経験がある受刑者は23.5%いた。白書は薬物乱用が他の犯罪につながるリスクについても指摘した。
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November 24, 2020 at 07:54AM
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薬物乱用、大麻が入り口に、若年層で顕著 - 日本経済新聞
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