働き方が多様化している今、リーダーには何が求められるのだろうか。特にコロナ禍のテレワークの浸透で、「物理的に距離が離れた状態で、いかに人をまとめるか」は喫緊の課題の一つだ。
そこで今回は、リーダーシップについて書かれた人気の本を紹介する。すでにリーダー役を担っている人はもちろん、これからリーダーを目指す人にもぜひ参考にしてほしい。
【目次】
リーダーシップとは何か?
リーダーシップとは、元々「組織の先頭に立つ指導者としての素質や能力、統率力」のこと。しかし、一口にリーダーシップと言っても、その定義は状況によりさまざまだ。
その中でもいつの時代も共通していることは、「目標達成のために明確なビジョンを提示すること」「メンバーから信頼を得ること」の2つ。リーダーがこの2つを意識して、チームや組織を活性化していけば、モチベーションを保ちながら目標達成を成せるはずだ。
自分の立場に合った本を読んでみる
リーダーシップに関する本は数多く出版されているため、どれを選ぶべきか迷うことも少なくない。本を選ぶ際はまず、「自分の立場や目標に合ったものかどうか」を基準にしてみよう。
例えば、リーダーに求められる本質的な考えやリーダーシップの論理を学びたい人は、長く愛されているベストセラー本を、すでにリーダー役を担っている人、すぐに実践できるノウハウを知りたい人は、実例が豊富に書かれた実用的な本がおすすめだ。また、「看護師」など特定の職業の方は、その業界に特化したリーダーシップ論が書かれたものを選ぼう。
ベストセラー!リーダーシップの基礎を学べる古典的な名著
はじめに、リーダーシップの基礎が学べる古典的名著を紹介する。長い期間、多くの人に支持されてきた名著には、リーダーシップの本質が詰まっている。
人を動かす 著:D.カーネギー
『人を動かす』は、日本で500万部を突破している人気のリーダーシップ本。1936年に出版されて以来、時代に合わせて何度も改訂されてきた。「人を動かす三原則」「人に好かれる六原則」「人を説得する十二原則」「人を変える九原則」というインデックスから、生きていく上で大切にしたい人間関係のノウハウを、実例を交えながら解説している。デール・カーネギー氏の不朽の名著。
出典 公式サイト|人を動かす 著:D.カーネギー
リーダーになる 著:ウォレン・ベニス
『リーダーになる』は、さざまざなジャンルで活躍する数多くのリーダーの事例を基に、リーダーに必要な資質を具体的にまとめた本。世界21カ国で刊行されている。「リーダーシップとは生まれつきの才能ではなく、さまざまな試練を乗り越えてなるもの」と提言するウォレン・ベニス氏が、長年の研究でわかった「本物のリーダーになる道のり」を具体的に解説している。リーダーシップ論の大家とも言えるウォレン・ベニス氏の最高傑作。
出典 公式サイト|リーダーになる 著:ウォレン・ベニス
組織のリーダーになったら読んでほしいリーダーシップ本
ここでは、組織のリーダーになったら一度は読んでほしい本を紹介する。著者の豊富な経験を参考に、自分でも実践できる内容を探してみよう。
誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 著:森岡毅
『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』は、日本を代表するマーケター森田氏によるリーダーシップのノウハウ本。第7章の「自身の悪戦苦闘のリーダーシップ」では、著者自身のエピソードを交えながら「どのように人を活かすか、どのように人を本気にさせるか」が解説されている。新しくリーダーになった人に、きっとたくさんのヒントを与えてくれるはず。コロナ禍の今だからこそ必要な、出口戦略も綴られている。
出典 公式サイト|誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命 著:森岡毅
30代でチームのリーダーになったら最初に読む本 著:岡村 衡一郎
『30代でチームのリーダーになったら最初に読む本』は、優しい言葉でリーダーシップの本質に迫る、リーダーのための実用書。実際に著者が行ってきたリーダー育成プロセスに沿って構成されているため、具体性があり、誰でもすぐに実践できる内容が多い。リーダーとしての仕事への取り組み方、関わり方を考えさせられる1冊だ。「もっと会社を良くしたい」と考えている人なら、新卒から経営者まですべての人に得るものがあるはず。
出典 公式サイト|30代でチームのリーダーになったら最初に読む本 著:岡村 衡一郎
高校生におすすめ!マネジメントが簡単に学べる本
ここでは、高校生におすすめしたいマネジメント本を紹介する。「リーダーシップは社会人だけに必要なもの」と思われがちが、早いうちからリーダーシップやマネジメントを学んでおいて損はないはず。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 著: 岩崎 夏海
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』は、ドラッカーの経営学書「マネジメント」の理論をやさしく学べる本。原著の「マネジメント」は高校生にはやや難しく感じる内容だが、青春小説のストーリーにリンクさせながら解説されているので読みやすいはず。ひょんなことからドラッカーの「マネジメント」を手に入れた野球部のマネージャー”川島みなみ”は、野球部を強くするためにこの本が役立つことに気付く。家庭や会社、スポーツチーム、学校など、すべての組織で役立てられる一冊だ。
出典 公式サイト|もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 著: 岩崎 夏海
働く女性向け!女性のためのリーダーシップ本
最後に、女性のためのリーダーシップ本を紹介する。女性の社会進出が加速するであろうこれからの時代、リーダーシップを学んでおいて損はないはず。
女性が管理職になったら読む本 著:ギンカ・トーゲル
『女性が管理職になったら読む本』は、女性が自分らしい働き方やキャリアを見つけるためのヒントが綴られている一冊。世界のトップビジネススクールIMDで、世界中から集まる女性管理職のスキルを育む教育プログラムを行うギンカ・トーゲル氏が、日本読者のために書き下ろした一冊。「リーダーになった女性が直面しがちなリスクとは?」「男性と比べて、女性に不足しがちなスキルとは?」など、女性リーダーが抱えがちな課題を、客観的データを基にひも解いていく。
出典 公式サイト|女性が管理職になったら読む本 著:ギンカ・トーゲル
事例で学ぶ実践!看護現場のリーダーシップ 監修:大島敏子 編集:濱田安岐子
『事例で学ぶ実践!看護現場のリーダーシップ』は、看護現場のリーダーシップ理論を学ぶことができる本。実例を基にさまざまなシチュエーションが紹介されており、具体的なイメージが湧きやすい。「看護実践の質を高めるチーム内の調整」「メンバーへの学習支援」「看護判断」「チーム医療の推進」「目標達成のための牽引」という5つの視点から、リーダー役を担う看護師に必要なスキルが解説されている。初めてリーダーを任せられた看護師さんにおすすめしたい一冊。
出典 公式サイト|事例で学ぶ実践!看護現場のリーダーシップ 監修:大島敏子 編集:濱田安岐子
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文/oki
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