ハンス・ディーター・フリックのインタビュー後編である。
話題はバイエルンのことからフリックが過去に触発された監督のこと、さらに今季のCLへと移っていく。決勝(5月29日、マンチェスター・シティ対チェルシー)を除くすべての結果が分かっている現在から見ると、シティやチェルシー、パリ・サンジェルマンへの評価などは興味深い。(全2回の2回目/#1から続く・肩書や年齢などは掲載当時のままです)
(田村修一)
――ビセンテ・リザラズが少し前の『フランス・フットボール』誌で言っています。「バイエルンの長所のひとつは、問題を他のどのクラブよりも早く的確に解決できることだ」と。あなたも同じ意見ですか?
「私が就任してからそれほど多くの問題に直面してはいないが、実際、このクラブは、他のクラブとは考え方が異なる。チームの勝利が最優先で、あらゆるレベルで経験が感じられる。とりわけ決定権を持つ人々が、選手としてトップレベルで偉大なキャリアを築き、クラブの歴史を体現している。難しい時期にこそ冷静さを保ち、全員が同じ方向を向くべきであることを彼らはよくわかっている。それこそがバイエルンというクラブの強さだ。リズ(リザラズの愛称)の意見に私は全面的に賛成だ」
選手には守備を求めた
――15カ月間監督として指揮を執り、自身の特徴はどこにあると思いますか?
「選手たちに強調したのは、ボールを失った際には攻撃の選手もチームメイトのために惜しまず守備に力を注ぐことだった。守備の選手に対しては、チャンスと思ったら躊躇わずに前に出ていくよう求めた。誰もが自分の責任を果たす。私が望むレベルにチーム全体が到達することができた」
――具体的な例は何かありますか?
「今、キングスレー・コマンは光り輝いている。彼がゴールやアシストするのを見るのはとても嬉しい。あのポジションにおける世界最高選手のひとりであるのは間違いない。ボールを失った際には奪い返すために膨大なエネルギーが必要だが、彼は後先を考えずに躊躇なく全力を尽くす。完璧な選手に着実に近づこうとしている。もちろん進歩の余地もまだまだたくさんあり、さらに優れた選手になっていくだろう」
――これまでにあなたが触発された監督は誰ですか?
からの記事と詳細 ( クライフ、ファンハールよりも先…ドイツ代表監督が噂されるフリックが最初に影響を受けた意外な“オランダ人の名前” - Number Web - ナンバー )
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