【ニューヨーク=平田雄介】国連総会の一般討論演説は慣例によりブラジルのボルソナロ大統領が加盟国のトップバッターとして登壇する。演説は国家元首、政府の長、大臣などの区分の中でアルファベット順に行うのが基本的なルール。「B」で始まるブラジル(Brazil)が1番目に演説するのは、1945年に設立された国連の草創期に始まった米ソ対立が背景にあったという。
国連によると、初めてブラジルが「最初の演説国」となったのは49年の第4回国連総会。5回、6回と3年連続でトップバッターを務めた後、55年の第10回で4度目の最初の演説国に復帰。これ以降、ブラジルが「封切り役」を担い、ホスト国の米国が2番目に演説することが慣例となった。
慣例化した経緯の詳細は諸説あるが、ブラジルが最初の演説国に名乗りを上げることに積極的だったことに加え、米ソ冷戦の最中、演説順でも対立していた米ソが妥協したのがブラジルだったとされる。
やがて国連事務局は、ブラジル代表が最初に演説することを「確立した慣行」とみなすようになった。97年の国連総会で「演説リストは『既存の伝統』などに基づいて作成する」と決議され、最初の演説国の地位が固まったという。
過去には外相や大使が務めることも多かったブラジル代表の演説は、2003年にルラ元大統領が就任して以降、国民にアピールする場として大統領が演説する機会が増えている。
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