ファーストモデルの発売から5年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型「AirPods」が手元にやってきた。 【全画像をみる】新型AirPodsレビュー:手に入れたらまず最初に試すべきたった1つのこと 上位機「AirPods Pro」より7000円弱安く、上位機と比べてノイズキャンセリング機能はないものの耐汗耐水機能や、Apple Musicなどで採用が進む立体音響「空間オーディオ」に対応するなど、2021年水準の最新仕様へと「アップデート」された点が見どころだ。 実機はAirPods Proとどこが違うのか。また、iOS 15世代になったiPhoneで最初に確認しておくべき「設定」も含めてレビューしてみよう。
AirPods ProとAirPodsのデザインの違い
実機がやってきて気になったのは、発表時の記事で挙げた6つのポイントのうち、特にサイズと音、装着感が実際にはどうだったか?だ。 発表時の写真でケースはAirPods Proより少し小さいことはわかっていたが、実物はサイズ以外は本当によく似ている。 ひとまわり小さいが、並べて置かないとどっちがどっちかわからない。 実際、レビューのために聴き比べをしていて、デスク上にバラバラにおいてあると、どちらのケースが一瞬わからなくなる。 実物を触ると、発表時の製品写真だけでは実感できなかった「違い」もわかった。 デザインのイメージは、確かに「AirPods Proからシリコン製のイヤーチップを省いたような外観」だが、それはあくまでデザインのテイストの話。 実物を比較すると、当たり前の話だけれど、形がかなり違う。 Proからイヤーチップを省いただけじゃなく、耳に載せた時に安定するよう「新しい形」になっている。新型AirPodsのほうが、ふっくらとした丸みがある印象だ。 従来のさらに手頃な価格の第2世代AirPodsも併売されているが、両者を見比べてみると、見た目の新しさではやはり新型のほうがはっきりと上質感はある。
「耳に載せる」装着感
ノイズキャンセル機能が省かれたことに伴い、「装着感」と「音質」はどう変わったか? これは最も気になる部分の1つだ。 装着感については、初代AirPodsが登場したときから、さまざまな評価がある。人によっては「外れやすい、走れない」という人もいるし、また逆に「耳が痛くならなくて快適」という人もいる。 つまり、かなり「耳の形による」個人差が大きい。 筆者の場合は後者で、初代AirPods、AirPods Proともに装着感に問題を感じたことは一度もなかった。だからか、新型AirPodsも快適に装着できた。歩いていると落としそうな不安定感もない。 特に装着感については、やはり初代AirPodsの延長線上にある気がする。 AirPods Proほど「耳に押し込む」ような感覚はない一方で、開放型のため遮音性はほとんどない。 だから、2-3時間装着しっぱなしでも耳が疲れるような感覚にはならない。とはいえ、ノイズキャンセル機能のあるProをすでに持ってることもあり「電車で新型AirPodsをあえて使おう」という気にはならない。 遮音性を求めるなら、やはりProだ。
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