エンゼルス大谷翔平投手(27)が15日、都内の日本記者クラブでシーズンを振り返る会見を行った。メジャー4年目の今季は打者で打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、投手では9勝2敗、防御率3・18、投球イニング130回1/3で156奪三振の成績を残し、シーズン162試合を二刀流で完走。18年11月22日以来、3年ぶりの同クラブでの会見で心境を語った。一問一答は以下の通り。
-楽しかった一方で、これ(今季の数字)は最低ラインとも聞いた。昨年までは故障との戦いでもあった。右肘のトミー・ジョン手術、2年目は左膝の手術、3年目は右前腕を故障した。この間、どのようなケアをされ、今シーズンの活躍につなげたのか。気持ちが折れることはなかったか。今だから語れる話があれば、お聞かせ下さい。
大谷 ちょっと質問が長かったので(笑い)、何から答えていいのか分からないですけど、ケガはやっぱりしていたので、精神的にきつい時もありましたけど、それでも必ず投げられるようになると、執刀してくれたお医者さんもそうですし、毎日付き添ってくれたトレーナーもそうですし、必ずよくなると思って、不安はありましたけど、焦りはなかったですかね。今だから話せる話は特にないかなと(笑い)。
-今シーズン対戦した打者と投手で印象に残った相手は
大谷 ピッチャーはオールスターで対戦したシャーザー投手(ナショナルズ)。僕がもっともっと若い時から見ていたピッチャーだったので、いつか(打席に)立ってみたいなというのはありましたし、そこはすごい印象にあると思いますね。バッターは、どのバッターも素晴らしいですし、もちろん、ゲレロ選手(ブルージェイズ)もそうですし、ペレス選手(ロイヤルズ)もそうですし、この1人っていうのはなかなか、難しいかなとは思います。
-ホームランダービーの出場後、成績が落ちるという傾向があった。要因はどこにあるか
大谷 これ1つということはないですね。トータルで見たときに、攻め方が厳しくなったりとか、チーム全体としてのバランスを考えたときに、どこを勝負するのかを考えたりとか、そういうのでバランスは変わってくるので、同じ実力でも、どういうシチュエーションでバッターボックスに立つのかによって数字も変わってきたりするので、そういう意味では、後半戦の方が厳しい場面が多かったかなとは思います。
-来季以降も四球が多くなると思うが、何か対策は
大谷 主軸のバッターがケガで離脱しているっていうのが一番、増えている要因ではあるので、おそらく来年はそういう風にならないと思いますし、僕以上にいいバッターがラインアップに並ぶので、そういう意味では今年みたいな攻めにはならないのかなと思いますし。なったとしても、今年の経験を踏まえて、冷静にバッターボックスの中で自分の仕事ができれば必ずいい成績が残るんじゃないかなと思ってます。
-シーズン中、まだ右肘は回復過程と言っていた。来季以降、投手として制球、球速、球威、どうなっていくイメージか
大谷 一番良かったのは、イニング数、試合数をこなせたっていうのが一番だと思うので、今年に関して。その中で患部のなじみだったり、身体のなじみだったりっていうのは、後半戦に進むにつれて、どんどんどんどん良くなっていったので、その延長線上で来年入りたいですし、そうすれば必然的に球速も上がると思いますし、コマンド力も、必然的に高くなるかなと思うので、あとはメカニックの問題であって、フィジカルを維持するというのが一番最初にやることかなと思います。
-日本ハムは新庄監督が就任。新しい日本ハムへの何かエールがあれば
大谷 栗山さんが辞めるのでそこの寂しさも少しありますけど、単純に面白いんじゃないかなと思いますし、見ている方も、ワクワクして見る人たちが、野球を知らない人でも、そういう人たちが増えれば、楽しいんじゃないかなと思うので。古巣、古巣ではないとか関係なく、単純に楽しんで見たいなと思ってます。
-勇気をもらった子どもたちへメッセージを
大谷 プレーする側としては、夢を与えようとか、元気を与えようみたいなものは全く考えていないので、そう受け取ってもらえたらうれしいなと思って毎日、頑張ってますし、そう受け取ってくれるのは、その人がそういう感覚を持っているからなので、そういう純粋な感覚があるなら、それはそれで素晴らしいこと。野球をやっている子は特に、うまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身がやっぱり、それに値するようなというか、目指されても問題ないような人間として、今後頑張っていきたいなと思ってますし、そうなるように、子どもたちも応援してます。
-日本ハムの監督を退任した栗山さんは、二刀流の理解者であったと思うが、改めて今にどうつながっているか。また、北海道のファンにメッセージがあれば
大谷 本当に栗山さんには感謝しかないですし、あのとき、色々話して、日本ハムに入っていなかったら、こういう形ではここにはいないと思うので、寂しい思いはありますけど、長年、頑張ってこられた方なので、今後どうするのかは分からないですけど、少しこう、ゆっくり、リラックスした時間を過ごして欲しいなと思いますね。その分、僕が頑張っていけたらいいなと思います。北海道のファンの方に関しては、あれ以来、北海道には行けていないので、なかなか直接っていう訳にはいってないですけど、テレビを通じて、応援してくれたら、うれしいですし、もちろん、ファイターズで過ごした5年間っていうのを忘れずに、今後も頑張っていきたいなと思ってます。
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