災害時に避難所でおいしい食事を提供しようと、千葉県市川市職員でつくるグループが、市販の長期保存食を使った九品の「避難所炊き出しレシピ」を考案した。市ホームページに掲載するなどし、災害時に役立ててもらう。(保母哲)
グループは、管理栄養士を中心にした男女五人の「BJ☆プロジェクト」。主に女性の視点で防災施策を再検証する。
名称は防災の頭文字であるB、女子のJを当てた。考案したレシピの食材は、保存期間が三〜五年のアルファ米や缶詰を使った。
九品は、アルファ米と鳥の缶詰に乾燥野菜と塩、水で作る「焼き鳥缶雑炊」や、さば缶とカットトマト缶、大豆缶などでの「さばとトマトのドライカレー」、ミネストローネなど。「ちょっとした手間をかけることで、避難所でも心安らげる料理にした」という。
レシピの報告会が一月十七日に市役所第一庁舎キッチンスペースであり、メンバーが調理した後、田中甲市長らが試食。田中市長は「おいしくいただいた。つらい避難所生活では、温かくおいしい食事が何より大切だ」と話していた。
グループは二〇一六年に発足し、これまでに「防災手ぬぐい」の製作や、災害時の豆知識を収めたハンドブックなどを作成。九品の調理方法などをまとめたレシピ集を、市内の小中学校に併設されている防災備蓄倉庫に置く。
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