前方の車に著しく接近したとして、道路交通法の車間距離保持義務違反で摘発された事案が2019年に1万5065件あったことが警察庁の集計で判明した。前年比2040件（15・7％）の増加で、17年の7133件から2倍以上になった。「あおり運転」が社会問題化したことで、警察が18年から取り締まりを強化したことが影響したとみられる。
あおり運転を直接処罰する法令はなく、警察は道交法を適用することが多いが、より罰則が重い刑法を適用した事例も前年比15件増の44件あった。この内訳は暴行34件▽傷害7件▽威力業務妨害2件▽強要1件。このほか、悪質な事故で人を死傷させたとして自動車運転処罰法違反（危険運転致死傷の妨害目的運転）が適用されたケースも前年比8件増の33件に上った。
警察庁は、道交法にあおり運転の規定を新たに設け、行政処分や刑事罰を厳罰化する方針を固めている。事故を起こさなくても即座に免許取り消し処分としたり、懲役などの罰則を強化したりする内容を想定し、今国会に道交法改正案を提出する。
一方、19年にカーナビやスマートフォンなどを操作しながら車を運転する「ながら運転」で警察に摘発された事案は前年比14・9％減の71万6820件だった。1～11月は5万～7万件台で推移していたが、罰則を強化する改正道交法が施行された12月は、2万4829件と前月のおよそ半分に減った。19年にカーナビやスマートフォンなどを使用中に起きた事故は前年比5・2％減の2645件で、このうち死亡事故は42件だった。【佐々木洋】
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February 13, 2020 at 08:23AM
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車間詰め摘発19年1.5万件 あおり運転取り締まり強化で前年比15％増 警察庁 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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