bantengkabar.blogspot.com 「どの会社が給料がいいか?」「どんな仕事がいいか?」「どんな商売ならもうかるか?」といった目先のことを考える前に、富豪たちの頭脳に入っている、お金の哲学を学ぶのが先決です。今、投資や稼ぎ方といった書籍やネット記事があふれていますが、そうした方法の前に行う「お金に対してのマインドセット」を解説しています。20歳を過ぎたら最初に知っておきたい内容です。
多くの人は、お金が欲しいでしょう。しかし、いざお金が手に入るとなると、受け取りを拒否したり、遠慮する傾向があると著者の船ヶ山氏は指摘します。日本人の多くは、お金に対する間違ったイメージが先行してしまい「お金を受け取る=汚いもの」だったり、「お金を受け取る=みっともないもの」と誤解している人が多いのでしょう。当然のことながら、このような解釈を持っていれば、目の前にお金が入るチャンスがやってきたところで見逃してしまい「ゆとりある生活」など夢のまた夢となります。
なぜ、多くの人は、このような罠にハマるのかというと、お金の勉強=お金の哲学に触れていないことが大きな要因のひとつです。
お金に関する知識や考え方に関しては、今の日本は世界の先進国と比べて周回遅れという意見があります。しかし、我々日本人には変わらざるを得ない状況が目の前にあるのです。なぜかというと平均寿命が伸びたから。一昔前までは、70歳であの世からお迎えが来るといわれていましたが、今の日本政府は「人生100年時代」というスローガンを掲げて長生き大国を世界に向けアピールしています(生物学的には150年生きるといわれる)。長生きできていいなと思う人もいるでしょう。しかし、年功序列の廃止、退職金の崩壊、年金制度の先延ばし、減額となっている現代では長生きは足かせです。その証拠に、老後40年生きるとした場合、月30万円で過ごしても、年間で360万円は必要となるし、10年生きれば3600万円。40年生きれば1億5000万円近くのお金が必要となります。
ただ、これは「物価変動がない」という前提です。今から40年後にはさらに日本でデフレが進む可能性を考えると1億5000万円の2倍の3億円程度は最低必要になるかもしれません。
本書では今後の時代に対応するために必要なお金との向き合い方、付き合い方の「そもそも論」を解説しています。著者・船ヶ山氏は以下の7つのステージに分類しました。
① むだな支出を防ぐ(守る)
② 知識に投資する(使う)
③ 経験をお金にする(稼ぐ)
④ 換金率のよいものに姿を変える(ためる)
⑤ リソースを再利用し新たな収益を生みだす(増やす)
⑥ 仕組みを構築しオーナー生活を満喫(任せる)
⑦ 執着を手放し資産を運用のステージへ(捨てる)
将来のお金に対して不安を持つ人が最初の一歩として知っておくべきでしょう。また、20歳を超えたらまず脳内にセットしてほしいものです。
タイトル:最初に知っておきたい「お金の哲学」
発売日:2021/4/22
価格:1,300円+税
単行本(ソフトカバー): 224ページ
ISBN:978-4-07-447391-5
https://www.amazon.co.jp/dp/4074473917/
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