私たちは何世紀も、キラキラのライトやかわいらしいオーナメントをつけて、家にクリスマスツリーを飾ってきた。でも、なぜクリスマスツリーを飾るのだろう? この伝統はどこが発祥なの? 【写真】あなたの生まれ年を、ホワイトハウスのクリスマスツリーで振り返る【1934年~1987年編】 常緑樹を家の中に持ち込むことは、冬のお祭りのお祝いとして何千年にもわたって異教徒でもキリスト教徒でも行われてきた。異教徒は冬至に、春がそこまで来ている象徴として木の枝を家に飾った。 ローマ人は農神祭(冬至の祭り)にモミの木を礼拝所に飾り、キリスト教徒は永遠に続く神との命の象徴としてモミの木を使った。 ドイツは、多くのキリスト教徒が外から持ち込んだ木を飾り付けたことから、クリスマスツリーの伝統発祥の国と言われている。木を飾らない人あるいは買うお金がなかった人は、代わりに木をピラミッド型に重ねて使うという賢い方法を考えた。 ドイツの初期のクリスマスツリーの中には、ジンジャーブレッドマンやゴールドでコーティングしたリンゴなど食べられる美味しい飾り付けがされているものもあった(ガラスメーカーは自社特製の小さなオーナメントをぶら下げていた)。
クリスマスツリーを最初に屋内に持ち込んだ人は?
16世紀の宗教改革者マルティン・ルターが、クリスマスツリーを最初に自宅に持ち込んだ人物のひとりで、さらにツリーにあかりを灯したひとりだとされている。クリスマスの前夜、ルターは森の中を歩き回り、木の間から星が明るく輝いているのを目撃したという。 その光景を家族にも再現して見せたくて、彼はリビングルームにツリーを据え、美しいあかりをヒモで枝に結びつけたのだそうだ。
イギリスに最初にクリスマスツリーがやってきたのはいつ?
ビクトリア女王とアルバート王子がイングランドでクリスマスツリーを人気にしたと言われているが、実はジョージ3世国王のシャーロット王妃がその先駆者だ。 1800年12月、シャーロット王妃は、富裕層で身分の高い家庭の子どもたちのためにパーティを催そうと、ウィンザーにあるクィーンズ・ロッジの応接間の中央に、イチイの木を設えた。木はオーナメントやフルーツ、おもちゃ、小さなロウソクなどでデコレーション。その目を見張るような素晴らしさはゲストを喜ばせ、以来、ツリーは人気になった。とはいえ、それはイングランドの富裕層に限られていたのだけれど。 だが、年々注目を集めるようになり、1818年にシャーロット王妃が亡くなる頃には、クリスマスツリーの伝統はしっかりと確立された。 1840年12月、アルバート王子が出身地のドイツ、コーブルクからトウヒの木を数本輸入。ロイヤルファミリーがクリスマスツリーの周りに集まるイメージが1848年に『Illustrated London News』に掲載されたことで、クリスマスツリーを飾る習慣が人気となり、イングランドの庶民にも流行した。
からの記事と詳細 ( 最初に屋内に持ち込んだ人は? 「クリスマスツリー」について知っておくべきこと(Harper's BAZAAR(ハーパーズ バザー)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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