目次
■ 前回のまとめ
■ 調査企画書の作成と確認
■ 調査企画書を元にした設問案の作成
■ おわりに
前回のまとめ
前回のコラムでは、現状の課題と知りたいことの整理、オリエンテーションシートの活用についてお話しました。
調査を実施する前に、「なぜ調査をする必要があるのか」「どういうことを検証したいのか、知りたいのか」ということを整理し、課題や仮説を挙げることで目的がはっきりとした調査を実施することが可能です。
今回のコラムではオリエンテーション実施後、本格的な調査設計に入っていく前の準備に関してお話していきます。
調査を実施する前の課題整理が完了した後の調査設計部分は調査会社がメインで行います。ただし、設問設計が、最初に整理した課題を解決する内容になっているかなどを随時確認することで、「課題を解決できる内容にならなかった!」という不測の事態を避けることができます。
ときに、お客様から設問の詳細内容をいただくことがありますが、「知りたいこと」にフォーカスが当てられるばかりに、お客様がお持ちの「現在の課題を解決する」という目的を達成できないような設計になっている場合があります。
そのような事態を防ぐためにMMDLaboでは、調査企画書というものをご用意し、お客様と共有しております。
今回はMMDLaboがお客様にお送りしている企画書(サンプル付き)をご用意しております。
調査をお考えの方、現状の課題の整理をしたい方はダウンロードいただき、ぜひご覧ください。
※今回は企画書(サンプル付き)の資料をPDFでご用意しています。
調査企画書の作成と確認
ここからは、調査企画書の役割をお話しいたします。
具体的な調査設計(調査票の作成・アンケート画面の作成)をする前に、調査の根幹となる調査企画書を作成します。
調査企画書とは、前回お話したオリエンテーションシートをもとに調査によって明らかにする項目やどのように分析するかを記載したもので、調査を実施する上での羅針盤になる重要な役割を果たします。
調査企画書はオリエンテーションを受けた後にMMDLaboで作成するものです。この調査企画書を元に今後調査が進んでいきます。
調査の目的、明らかにする内容が想定したものと相違ないか、また誰が見ても調査の背景と調査の実施方法が分かるかを確認しましょう。
想定しているものと内容が違う、納得がいかない部分がある場合はそもそものオリエンテーションで認識がずれている場合があります。もう一度課題感や仮説を調査会社に共有することが必要です。
調査企画書を元にした設問案の作成
調査の方向性や内容について両者の合意が取れ、調査企画書が完成したら設問案の作成に入っていきます。
オリエンテーションシートや調査企画書に記載された「課題を解決するために今回の調査で明らかにすること」を結論付けるための内容となるよう、必要な設問を入れていきます。
まずはベースとなる案を作成し、その後細かな表現調整や選択肢の追加を行っていきます。ベースの案では、大まかな設問の流れや各仮説の検証ができる項目出しを行う程度で問題ありません。
実際に設問案を出していくとどうしても「これも追加で聞きたい」「これについても検証したい」という要望が出てくるかと思います。
回答者の負担や予算の兼ね合い等も踏まえ、本当に追加するべきなのか?今聴取するべきなのか?というところで迷った場合は、必ず調査企画書に立ち返りましょう。
調査企画書に立ち返ることで、追加したい内容は今解決するべき課題に対するものなのか、そうではないのかを冷静に確認することができます。別のフェーズのマーケティング課題なのであれば、同じ調査に入れないほうが良い場合もあります。
設問案ができたら、実際にアンケートの画面を作成するための調査票作成に移ります。
ここからはより具体的に、各設問に対してどの条件の人を進ませるのか、各設問の選択肢に抜け漏れダブりがないか(MECE)を確認しながら作成を進めていきます。
次回は調査票の作成とアンケート配信についてお話していきます。お楽しみに!
初めてのリサーチ
おわりに
MMDLaboでは、調査が初めてというお客様から定期的に調査を行われているお客様まで様々なお客様より調査のご依頼をいただいております。
調査を行うに至った背景やお悩みをヒアリングし、お客様の課題やご予算に沿った調査手法、内容をご提案しております。
お見積もり、ご相談は無料で承っております。
調査のご相談、ご依頼がございましたらお気軽に下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
※今回はオリエンテーションシート(サンプル付き)の資料をPDFでご用意しています。
上記のリサーチに関するご質問等は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
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