福岡県は5日、食塩の適正摂取を呼びかける「スマソる?プロジェクト」を始動した。料理愛好家の平野レミさんや福岡女子大の学生らが考案した、塩分を減らしても味を楽しめるレシピを特設サイトで紹介。県内のスーパーマーケットでは減塩の弁当が販売される。
2016年の国の調査では、県民1人当たりの食塩摂取量は男性が11・7グラム、女性が9・5グラムで、いずれも全国平均(男性10・8グラム、女性9・2グラム)を上回る。塩分の過剰摂取は高血圧につながるリスクがあり、県は「スマートにソルトを使う」ため、企業や大学と連携して減塩の取り組みを進めることにした。
特設サイトでは、食塩量を2・5グラム以下におさえ、だしや香辛料で味を工夫した23のレシピを公開。5日に福岡市・天神であったイベントでは、平野さんが服部知事と「金目鯛のアクアパッツァ」を調理した。
平野さんは「いつもいつも減塩と考えるとつらい。今日は塩分をとっちゃったなと思ったら、次の日は減塩にしてみる。そういう工夫でよい」と話していた。
レシピは今後も追加していく予定で、一般市民を対象にしたレシピコンテストも開催する。このほか、イオンやハローデイなど約170店舗のスーパーでは6日から、減塩やカロリーの基準を満たした「スマソる?弁当」が販売される。
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