もうすぐ卒業式や送別会のシーズン。お祝いや記念に、花束をもらう機会が増えるかもしれません。ぴったりの花瓶がなくても大丈夫。おうちにあるいろんな器を使った手軽なアレンジ方法を、正則学園高校「花いけ男子部」のみなさんに教えていただきました。
花束は身近な器で楽しめる!
「ごきげんよう!」
普段通りのあいさつで迎えてくれたのは「花いけ男子部」の松下さんと中林さん。
花束ってもらった時はすごくうれしいんですけど、家に持って帰ると「あれ!これに合う器がない!」ってこと、よくあるんですよね。
実は…ご家庭にある普通のコップでも簡単に生けることができます!
ということで最初に教えてくれるのは、全国選抜大会3位の実力を持つ中林さん。
コップなど身近な器にお花を生けるポイントを教わります。
ポイント(1)花束の比率を変えずに茎を切る
まずはコップに合わせて花束を切っていきます。
お花屋さんがすでにせんていしてくれているので、バランスはそのままに、コップに合うよう切るといいです。その時切り口は斜めに切ってあげましょう。
前回はお花の種類ごとに高さを変えて切りましたが、花束はすでにバランスを整えて切られているので、花同士の比率はそのままで切るのがポイント。
メインの花がコップより10センチほど高く見える位置にするといいそうです。
ポイント(2)生ける順番は 葉→サブの花→メインの花
長さを整えたらさっそく生けていきます。
メインのガーベラからコップに入れると…
ちょっと待った!!
最初にメインの花を生ける人が多いのですが、実はこれ、あまり良くないんです。
コップのように口が広い器を使う場合、最初にメインのお花を生けると、場所が安定せず、他の花を足しているうちに最初に入れたお花が動いてしまいます。
最初に葉っぱやボリューム感がある花などを入れて、隙間を少なくしていくのがポイントです。
次に脇役となるサブのお花たち、最後にメインのお花の順番で生けると…。
本当だ!メインの花がピタッとハマった!
入れる順番を守れば、花瓶がなくても簡単にメインのお花が引き立つ生け方ができます。
上級者向けテクニック…色の配置と躍動感
中林さんも同じ花束をつかって、コップに生けてくれました。
サブのチューリップがピンクの濃い色なので、主役よりも目立たないように少し奥に生けます。
完成したのがこちら!
長い葉を流れるように生けたり、細い枝をまっすぐ上に向かって生けたりすることで躍動感が生まれています。
私の生けた花と比べると・・・同じ花でも違った印象になります。
こんな器でも花瓶代わりに!
コップ以外にも、身近なものにお花を生ける方法も教えてくれました。
まずは松下さん。マスに麻のひもを巻いて、ひもの間に葉っぱや花を挿して固定していきます。
小さい器でも横に広がるように配置することで、ダイナミックに仕上がりました。
最後は部長の菊地さんが登場。
穴を3か所あけたペットボトルに小石を敷き、バランスを取りながら花を生けていくと…。
ペットボトルとは思えないおしゃれな仕上がりになりました。
生け方は人それぞれなので正解はないですし、自分らしさを表現していけば、もっと楽しくなると思います。
2回にわたってお伝えしたコツさえつかんでいただければ、誰でも簡単にできるので、楽しく生けてみてください。
からの記事と詳細 ( 「花いけ男子部」が伝授(2)ペットボトルでOK!花束アレンジ術 - nhk.or.jp )
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